五線譜のラブレター

ダベさんとは関係ないですが、ミュージカル好きでジャズ好きで
ロビー・ウィリアムズの大ファンなので、心待ちにしていた映画。
公開最終日にして、ようやく見に行けました。

実はそれほど期待してなかったんですが、見終わった途端に誰かに
「よかったよ〜!」といわずにいられないほど、満足な映画!

お話がどうとか、演技がどうとかいうよりも、単純に音楽がよかった!
地元の古い独立系映画館の音響は、こんなによかったのか。
人も劇場も見かけによらないんですね。反省。

肝心のロビーは、この期に及んで、またもやアメリカやら日本やらで乙女にキャーと
いわれるためのチャンスを自ら進んで逃したようです。
このばかすけめ!ネイサン・レインの伝記映画やるんじゃないんだから、その髪型は!!
普通にカッコよく映っても、誰もあんたのことこれ以上嫌いにならないから(おいおい)
ウケ狙わないで、いい意味で目立ってもよかったのよ〜!
事前に聞き込みまくったサントラでは気にならなかったのに、
いざ映画で見たら(あまりのブサさのせいか)
ロビーが一番歌ヘタに聞こえました(愛ゆえに)。

本職のジャズ歌手は2人しか出てないけど、他の歌手たちもフェイク少な目でさらっと
歌っていたり、ミュージカル調で朗々と歌っているせいか、かえって新鮮に聞けました。
今までコール・ポーターは、どうもあまり心情が伝わってこない気がして、
それほど好きな作曲家じゃなかったけれど、詞と曲の良さが飛び込んできました。
特にヴィヴィアン・グリーンのLove for Saleが、さわやかでいたいけで可愛かった。
恋とはなんでしょうを歌っていたレマーもセクシーな声で素敵でした!
あらすじは知っていたので、ポーターの曲の中で一番好きなEv'ry Time We Say Goodbyeが
流れるシーンが近付くにつれ、聞きたいような聞きたくないような複雑な気持ちでした。

過去と現在が交錯したわざと分かりにくい構成と、説明の少ない脚本も好きでした。
発表年代をわざと無視して、登場人物の心情にあわせた曲を使う方針も。
このところ映画選びがとってもヘタだったせいか、
久しぶりに、観客の知能程度を馬鹿にしていない、まっとうな娯楽映画を見た気分でした。

衣装も役者も舞台もお話も、今時貴重なほどきれいで優雅。
それでいて歴史映画みたいな重いものじゃなくて、あくまでもミュージカルで娯楽。
こういう映画をもっと見たいなあ。

U2、シンニード・オコナー、イギー・ポップが参加した、コール・ポーターのトリビュート盤。
ジャズはこうでなきゃ!という固定観念のない方向き。
Red Hot & Blue: Cole Porter Tribute / Various

普通にジャズ歌手が歌っているコール・ポーター・ソングブック。
Sings the Cole Porter Song Book, Vol. 2 Capitol Sings Cole Porter: Anything Goes

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どうなんだろう、これ。