魔法を禁じられた魔法使い「魔術師マーリン」
マーリンの面白さってなんだろうなあ、と考えてみると、やはり「土曜8時6時*1」という枠に極めて忠実なところなんじゃないかと思います。
子供のために作ってあるけれど、一緒に見る両親やおじいちゃんおばあちゃんにとっても楽しい作り。
子供のためだから
- マーリンは魔法が禁じられている(素質があっても努力しなきゃダメ)
- アーサーが賢王ではなくジャイアン(良きリーダーは一日にしてならず)
- グウィネヴィアはモルガーナの侍女(あの「開き直り不倫」と「強烈すぎる性格」は子供には・・・)
- ランスロットが庶民(すぐ宮廷に入れるようになると、不倫/三角関係突入なので出番を遅らせたいのだと思います)
左からグウィネヴィア、ランスロット、マーリン
オリジナルキャラクターの宮廷医師ガイアスは、原作のマーリンの雰囲気。マーリンにとって師であり父であり、回が進むにつれてアトムとお茶の水博士のように見えてくる・・・じゃなかった、本当の親子のように絆が深まっていくのが微笑ましいです。
こうやって設定が色々変えてあるのが、大人にも楽しめる秘訣ですよね。「おっかしーなー、昔読んだのとちょっと・・・だいぶ違うなー」という感じで、ストーリー全部知っていても中々先が読めないのが楽しいです。
既に最終話まで見たのですが、今後の展開ではエクスカリバーとモルドレッドの設定が上手いなー!と思ってしまいました。過去の映画やドラマで何度もやりつくされた名場面はあえて入れない方針のようで。お約束シーンがないのはちょっと残念ではありますが。
いまのところ円卓の騎士はランスロット以外ほとんど現れない(出てきても悪役に倒されてすぐ亡くなってしまう・・・)のですが、せめてキャラの立ってるパーシヴァル卿とガウェイン卿くらい出てきてくれないかしらと思います。いいボケとツッコミになりそうだし(こら)
本国ではシリーズ2放映中で、シリーズ3も製作決定済み。配役が若いのでアーサーが王様になるあたりで終わっちゃうのかなとも思いますが、モルドレッドがいるということはアーサーの最期まで描く可能性もあるわけで・・・うーん、やっぱり先が読めません。続きが楽しみですv