フラッシュフォワード長期休止について:ショーランナーのD.S.ゴイヤー、原作者R.J.ソイヤー語る

デイヴィッド・S.ゴイヤーによるコメント

まずはショーランナー(統括監督)で監督・脚本も兼ねるデイヴィッド・S.ゴイヤーのインタビューから、かいつまんでご紹介します。ご存じの方も多いと思いますが、映画バットマンビギンズの脚本を共作、ダークナイトの脚本をメインで担当した人です。

Q1:なぜ3月まで休止するのか?
A1:答えは簡単。1月のスケジュールを確認したからだよ。まず(予定通り)1月までに4週間ほど空くが、1月に再開しても2週間放送してはオリンピックで2週間休止。4週放送して、また2週休止。10話までの間に休止は1回だが、残り13話の間に4回も休止がある。そこで、13話を全部連続で放送するため、あえて3月まで休止することにした。


Q2:視聴率が下がり続けている*1が、もし下がっていなければ休止はなかった?
A2:正直分からない。ただ、休止の話を聞いた時、脚本チームは全員心配していた。脚本家の一人は以前プリズン・ブレイクで仕事をしていたが、休止がある度に視聴率が下がったそうだ。
撮影は予定通り進んでいて、今は14話を撮っている。3月の再開時には、すべてのエピソードの脚本は完成し、撮影もほとんどが終わっていると思う。


Q3:最近の記事で「脚本の書き直しのために1週間休止」と報じたが、違いますか?
A3:違う!休止はたった1週間だよ。物語の展開を早くするために、13・14話と15・16話の順番を入れ替えたんだ。この準備のために1週間必要だったんだよ。


Q4:放送スケジュールの変更は脚本にどんな影響を?
A4:脚本家チームは皆ホっとしている。必要なチェスの駒は全て出揃い、あとはドミノの板をつついて、倒れて行くさまを見ていればいいのだから。バットマンビギンズを終えて、ダークナイトに取りかかった時のような気分だ。設定紹介を終えて、ようやく本格的に走り出せるんだ。


Q5:では、また世界的なブラックアウトの可能性がある?(ネタバレ注意!)
A5:かもしれないね。11話と12話を来週にも放送したいよ。これまでで最大の謎解きがあるんだ。今すぐ放送したい一方、再開エピソードとして強力な回になるとも思う。ちょっとだけ紹介すると、今まで(主人公)マークのフラッシュフォワードは部分的にしか出てこなかったが、11話では全て見ることができる。そして*2サスペクト・ゼロ(容疑者 0号)」の正体が、早いうちに分かるよ。


Q6:シーズン1の経験からすると、シーズン2のスケジュールは違ったものになりそう?
A6:もちろん。ただ、こういうことを決めるのは全て僕の責任ではないんだ。編成というのは非常に複雑な工程で、色々な物事に影響される。すべてが僕の責任で自分の好きなように出来る、と言えればいいんだけどね。


重要なのは、撮影自体を休止しているわけではない=シーズン1途中で打ち切りの可能性は低そう、ということです。Lostの後釜として莫大な予算をかけて制作されただけに、簡単には打ち切りに出来ないというのが本音? とはいえ、アメリカの視聴率のシビアさは日本では想像がつかない程なので、何とも言えません・・・。

原作者ロバート・J.ソイヤーによるコメント

続いて原作者の公式ブログ記事より

THE SCHEDULE AS IT WAS ON NOVEMBER 12:

December 3, 2009: Episode 10 airs
December 10, 2009: Preempted
December 17, 2009: Preempted
December 24, 2009: Preempted
December 31, 2009: Preempted
January 7, 2010: Preempted
January 14, 2010: Episode 11 airs
January 21, 2010: Episode 12 airs
January 28, 2010: Preempted
February 4, 2010: Episode 13 airs
February 11, 2010: Episode 14 airs
February 18, 2010: Episode 15 airs
February 25, 2010: Episode 16 airs
March 4, 2010: Preempted
March 11, 2010: Preempted
March 18, 2011: Episode 17 airs (RJS written)
March 25, 2011: Episode 18 airs
April 1, 2001: Episode 19 airs
April 8, 2010: Preempted
April 15, 2010: Preempted
April 22, 2010; Episode 20 airs
April 29, 2010: Episode 21 airs
May 6, 2010: Episode 22 airs
May 13, 2010: Episode 23 airs (two-hour season finale)


THE SCHEDULE AS IT IS NOW:

December 3, 2009: Episode 10 airs
December 10, 2009: Preempted
December 17, 2009: Preempted
December 24, 2009: Preempted
December 31, 2009: Preempted
January 7, 2010: Preempted
January 14, 2010: Preempted
January 21, 2010: Preempted
January 28, 2010: Preempted
February 4, 2010: Preempted
February 11, 2010: Preempted
February 18, 2010: Preempted
February 25, 2010: Preempted
March 4, 2010: Episode 11 airs
March 11, 2010: Episode 12 airs
March 18, 2011: Episode 13 airs
March 25, 2011: Episode 14 airs
April 1, 2001: Episode 15 airs
April 8, 2010: Episode 16 airs
April 15, 2010: Episode 17 airs
April 22, 2010: Episode 18 airs
April 29, 2010: Episode 19 airs (RJS written)
May 6, 2010: Episode 20 airs
May 13, 2010: Episode 21 airs
May 20, 2010: Episode 22 airs
May 27, 2010: Episode 23 airs (two-hour season finale)

「ご覧の通り、元々のスケジュールだと、1週間放送しては2週間休止など、穴だらけ。再開を3月に動かせば、残り13話をノンストップで見ることが出来るわけです。3か月休止万歳!放送がなくてもその間に原作は読めるしねv(適当な意訳)」 ・・・ゴイヤーと同じことを言っているだけなんですが、あまりにも楽観的なので、なんだか休止がいいことのように思えてきましたw ついでにいえば運命の日4月29日の放送分は原作者が脚本を担当するそうです。これは見たい!


第10話はブラックアウトを発生させた科学者ロイド(ジャック・ダヴェンポート)が撃たれて誘拐されるという、絶体絶命の危機のまま休止に突入だったので、続きはかなり気になります。予告もかなり思わせぶりで、ニコール(日本語の出来る病院ボランティアの美少女)がブライス医師にキスしていて竹内結子はどうなっちゃうの?と、気になるシーンが色々。再開前にはキャストがトークショーなどに出演するかもしれないし、なんとか視聴率が上がることを祈ります。


にほんブログ村 テレビブログ 海外ドラマへ

*1:初回1200万人。休止前の最新作は720万人。同じ放送時間のBonesは990万人

*2:全人類が気を失った「ブラックアウト」時に、気絶せずに活動していた謎の人物