マッドメン S1Ep12「ニクソンVSケネディ」

ドン・ドレイパーの謎解明

テレビ愛知で深夜に放送していた事にようやく気が付き録画してみました。が、シーズン1の12話って、ようするにラス2。よりにもよって、シーズン1を通してひっぱってきた謎であったらしい「ドン・ドレイパーの正体」が解明される回を見てしまいました。昔WOWOW初めてツイン・ピークスを見たら、誰がローラ・パーマーを殺したのかバラす回だったのと同じ轍を踏んでしまいました。アホすぎますw

とはいえ、謎が分かってしまっても、詳細でリアルな60年代の風俗の描写や、訴訟大国になった現代の米国ではありえないような大っぴらなセクハラや社内での飲酒、24時間タバコ吸っていそうな肉食系のキャラクターたちは新鮮。当時の風俗の再現だけでなく、無敵に思える敏腕広告マン ドンの内面の葛藤や、複雑な社内の人間関係を巧みに描いていて、人気がある理由も分かりました。

ネタバレはありません。すみません、ちょっこしネタバレあります!!

マッドメン 原作は山崎豊子先生(嘘・・・じゃないかも)

ドンが愛人のレイチェルに一緒に逃げようとして、却って見捨てられてしまうシーンで、これって広告業界版「白い巨塔」なんじゃ・・・思ってしまいまして。白い巨塔不毛地帯の法則でいけば「名前を変えて『生まれ変わり』を経験した主人公(白)は、上司に愛されており(不)、どんなに無茶な営業をやっても、結局最後に主人公が勝つ」という展開になりそうな予感(こら)。ただ、今のところ里見先生に相当するキャラがいないので、最後に志半ばで倒れた後、感動的な手紙を送る相手がいないのが残念(いや、そこまで同じ展開になるわけないです)。あ、12話で登場したイギリス帰りの営業責任者ダックが里見先生になって行くのでしょうか(違)。

キャストの魅力

ええ、人間関係も全く分からないまま突然見始めてしまいましたが、割とすんなり把握できました。あ、でもニール・パトリック・ハリスエミー賞で司会した時に「ゲイさえストレートになってしまいそう」と歌っていた、セクシーなジョーンは、主役ドンの愛人ではなかったんですね。今日はロジャーが出ていなかったので、見終わって公式見るまで勘違いしていました。
ジョン・ハムは想像以上にハンサム。マーク・ストロング様と同じ系統。髭そりあとの濃さがセクシー。ウィキリークスのマーク(砂時計)みたいな体型のジョーン役の女優さんも、赤毛を結い上げた髪型がステキでした。

余談ですが、日本フリークの共同経営者の部屋のインテリアが面白かったです。大急ぎで報告したい案件があったのに、入口で靴を脱いでるドンとピーターの図にクスっと笑ってしまいました。

Verdict?

確かにすごく良く出来ているのですが、エミー賞を3年連続受賞するほど面白いのかどうかは、1エピソード見ただけでは判断つきませんでした。とはいえ、ハウスやCSI、コメディだけどGleeなど、ネットワークの高視聴率ドラマの多くが一話読み切り式になってしまっている昨今、ちゃんと連続物としてストーリー構成している点は、特に評価されているはずですよね。Breaking BadもTWDもルビコンも・・・ってAMCのドラマは全部そうでした〜。とりあえず中部地方では次回がシーズン1最終回なので、見てみます!

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