内部告発 第3話「スクールビジネス」

今回不正を暴露される相手は、正にサブタイトル通り、学校を金儲けと出世の道具としか考えていないビジネスマン。公立学校にスポンサー参加して「アカデミー」という特別学校扱いにしてもらう事で、地方教育局の介入からも逃れて暴走、政府高官と結託しているので怖いものなし、という一筋縄ではいかない相手。
そして今週も主役のベン(リチャード・コイル)とアリーシャ(インディラ・ヴァルマ)の弁護士カップルが、徒手空拳で巨悪に飛び込んで行ってしまい、ハラハラしっぱなし。

以下ネタバレです。

今週の突撃捜査

くだんのビジネスマン、さすがにコストパフォーマンス抜群?の教育方針です。なんと落ち込んで心のケアが必要な生徒、成績不振な生徒など、特別なケアが必要な生徒に対し、虚偽の非行をでっちあげて無理矢理に退学させる事で、学校全体の成績を上げ、尚且つスクールカウンセリングや学習障害児への対応の予算を節約。これで数字上だけでは教育改革に成功し、末はナイトの称号をもらおうとしている、なかなかフテェ根性。

アリーシャたんは、相変わらずの特攻隊員ぶりで、この拝金ビジネスマンに突撃取材。その上、ベンに頼み込んで、都合良く募集されていた「物理教師」の面接を受けて潜入捜査をお願いマスカット。さ、さすがにそれはやりすぎw

教員免許もなく、少々あやしいデモ授業だったのに、ベンは何故か採用されてしまいます。実は「物理」とは名ばかりで、Intelligent Design(進化論やビッグバンを否定し、天地創造など聖書に書かれている事を事実として教える、キリスト教原理主義的な教育方針)を教え込む、いわば「宗教」の時間だったのです。後に同僚の告白で分かったのは、文学史の教科書も検閲済みで、ゲイのW.H.オーデンなどの作品は意図的に排除されている模様。あ、ありえない・・・けど、こういう学校ホントにありそうなんですよね、特にアメリカで><

ベンは内部資料を手に入れて、カウンセリングなどに充てるべき予算を広告宣伝費に充てていた事を見破りますが、その過程で、無実の生徒を内部資料を盗んだ容疑者として巻きこんでしまう事に。相変わらずあぶなっかしいアリーシャとベンですが、今回は人死には出ず、辞職一名で済みました。・・・って、それはどうなんだw

是のない密告者

今回の密告者は、自殺した子供が通っていた公立校(Comprehensive School)の教師。ベンとアリーシャが慎重に調査をしているのに、公立校の校長の怠慢のせいだと決めつけ、勝手にタブロイド紙にタレ込みする始末。調査の結果、自殺の原因は最後に通っていた公立校ではなく、その前に通っていたアカデミーだったと結論付けられますが、実はこの密告教師、アカデミーからお金をもらっていたのでした。というわけで、密告者が真実の敵の手先だった、という変化球ケースでした。内部告発って単なる逆恨みや、敵による陰謀の事だってあるかもしれない。なるほどなーと思った回でした。

ベンの子供とアリーシャの妊娠

今回は、ベンの前カノがこっそり産み育てていた娘ルビーを病気の間だけ預かる事に。クライアントとの打ち合わせにも連れて行くベンとアリーシャ。第一話では痴話喧嘩の元になっていたルビーちゃん。ベンも突然の娘の出現に当惑していましたが、少しずつ親業に慣れてきたようで、ルビーに愛着を感じ始めています。

そこへタイミング悪く?アリーシャから「妊娠しちゃったv」告白。ようやくルビーを娘として受け入れる事が出来たばかりなのに、別の女性に新しく子供が出来る、という現状を受け止めきれず、素直に喜べないベン。ラブラブカップルが、初めてちょっとギクシャクし始めます。

でも後半では事件の事よりアリーシャの体調を心配したり、いつものベンでした。来週はベンももう少し腹を決めているのでしょうか??気になります。ちなみに次回は世界一感じが悪いと評判の?イギリス入国管理局を巡る事件です。