The AV Clubによるベネディクト・カンバーバッチの紹介が素晴らしすぎる件について

いや単に、6月17日に(オタクの)世界中を駆け巡った、「映画『ホビット』のバルド役にルーク・エヴァンズが、スマウグと死人うらない師(ネクロマンサー)の声にベネディクト・カンバーバッチが配役された」ニュース記事なのですが、タイトルが「ホビットのキャストに、新たに二人のイギリス人が参加」と、ルークの名前もベネさんの名前もなく、「ルーク・エヴァンズ?ベネディクト・カンバーバッチ誰だ、こいつ?」という、イギリス人以外の大抵の読者の心の声を見事に反映しています(しすぎw)。

そして「タイタンの戦い」というメジャーな出演作がある上に、見るからにイケメンのルーク・エヴァンズはともかく、ベネディクト・カンバーバッチの「誰これ?」具合(あくまでも読者の反応の予測として)の描写と、そこから「ホメ」へ転化していく記者の文章力がなかなかステキで気に入ってしまいました。ちょっこし引用。

一方、バルドの宿敵である人語を話す竜のスマウグは、Sherlockに主演したベネディクト・カンバーバッチが演じる事になった。尚、ベネディクト・カンバーバッチは実在の人物であり、モンティ・パイソンのいつもおもらししている弁護士のコントのキャラの名前ではない。

カンバーバッチはすでに、Sherlockの共演者マーティン・フリーマン同様「ホビット」の撮影に参加しており、悪役の死人うらない師を演じている。この演技に感銘を受けたジャクソン監督が、スマウグにも起用したようだ。

なぜベネディクト・カンバーバッチが、一本の映画で二役も声の出演をもらえたのか疑問に思う人がいれば、カンバーバッチの声があまりに素晴らしいので、彼の声専用のフェイスブックのファンページがある、という事実をよく考えてほしい。あなたの声にはフェイスブックのファンページがあるだろうか。殆どの人にはないはずだ。>