シェークスピアの正体は、カワコワ俳優レイフ・スポール?それともキモかっこいいリス・エヴァンス?


お久しぶりに舞い戻ってきたのは他でもありません、The Shadow Lineのカワコワ俳優として(主にだいこくさんの中のみで)いまだ絶賛大人気アイドルのレイフ・スポール君の(ある意味)主演作品に遭遇したからです!!!(この興奮を分かってくださる方つねに募集中)題してAnonymous 「作者不詳」。・・・なんと「文豪シェークスピアの正体は、シェークスピアじゃなかった?!」という古くて新しいアレですよ、奥さん

わが愛しのレイフ君が演じるのはウィリアム・シェークスピア。・・・はい、文豪じゃないシェークスピア、の役です。とあるやんごとなき御方が書いた戯曲の作者のフリをさせられる、お調子者の俳優役です。ハッキリ言ってピッタリすぎます。上に張った画像から長い抜粋が見られますので、どうぞ見てやってくださいまし!

そもそもシェークスピアという人は、ストラトフォード出身の一役者が、貴族のお墨付きをもらって、あれよあれよという間に大出世。宮廷に気に入られて悲劇喜劇の名作を書きまくり、いつのまにやらフラっと引退。後には本人の書いた手紙一通残らず、署名は4種類もある・・・という正体不明ぶり。懐疑派が現れるのも無理は無いかなという気もしますが、ほとんどの人は東洲斎写楽同様、正体探し自体が楽しくてハマちゃったのではないでしょうか。わたくしは多くの皆さん同様「作品さえ良ければ作者はどうでもいいよ派」です。たしかにシェークスピア作品は王や王子の心情に特に胸を打つ台詞が多い一方、十二夜のように召使たちを生き生きと描くのも得意。一体どちらの階級出身なのか、不思議に思うこともしばしばですよね。

シェークスピアの正体」として特に人気なのは、フランシス・ベーコン説、クリストファー・マーロウ説ですが、オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア説というのもあるのですね。Anonymousはこのオックスフォード伯説に基づく歴史ミステリー映画。詩才に恵まれ、エリザベス一世に気に入られながら、家柄が良すぎて劇作家になれなかった男の悲しい物語のようです。なかなかの豪華キャストで、(やや無駄遣い的に)デレク・ジャコビ先生の口上で物語は幕を開け、エリザベス一世役にヴァネッサ・レッドグレーヴ、若き日のオックスフォード伯をCamelotのジェイミー・キャンベル・バウアー、すっかりヒネくれた?成人後の伯爵をリス・エヴァンスウェールズ訛りを封印して熱演しています。他にウィリアム・セシル役でデイヴィッド・シューリスも出演。

さてこの映画、実は一番の謎は監督なのです。ローランド・エメリッヒ監督。・・・フ、フーアーユー?実はわたくし一本も作品見たことありません。インディペンデンス・デイとかハリウッド版ゴジラとかデイ・アフター・トゥモローとか撮った方のようです。つながりがさっぱりわかりません。ただひとつ言える事は、この映画をリス・エヴァンスの熱演とレイフ・スポールのかわゆさ以外を目当てに見に行ったら負けだ!という結論です。これだけは譲れないぜ(←事実過ぎてヒドス)

公式トレーラーは下のリンクからどうぞ。