フラッシュフォワード第一話

Lostに続くSF大作。6月に書いた記事の段階で見たプレビューでは分かりませんでしたが、しっかりとお金をかけた作り。すぐにも日本で放映されそうです。

全世界の人々が2分17秒間、気を失い、その間、半年後の2010年4月29日の未来を見ていた＝「フラッシュフォワード」、つまり未来に飛んでいた、という大胆な幕開け。
たった2分17秒でも全世界の人が気を失えば、飛行機は墜落し、海にいた人は溺れ、心臓手術を受けていた人は死にかけ、高速道路は大地震の後のような事故の山。
このあたりの描写に予算を惜しまず使っていて、連ドラとは思えない迫力でした。

FBI捜査官である主人公マークの見た未来のヴィジョンにかなり多くの謎のヒントが隠されていて、謎解きの魅力も大きいです。

Houseのようにニヤっとするような気の利いた台詞の応酬を求める人には向きませんが、スケールの大きい映像、緊迫感のある展開、謎解きの魅力で、猛烈に続きが気になります。人種・老若男女バランス良く構成したキャスティングも上手いなあ*1。特にこれだけの大作の準主役にジョン・チョー！というだけでも見たくなります。しかも彼は「未来を見ていない」＝「半年後には死んでいる」可能性が・・・。

ジャック・ダヴェンポートはマークの妻オリビアの見たビジョンに登場する「謎の恋人」役。始まる前はあまり期待していなかったのですが、思ったよりもストーリーに絡んできてくれそうです。主要キャストにイギリス人3人*2、アイリッシュ１人（主人公のアル中克服仲間で、良き理解者）というのも今のアメリカドラマ界らしいですよね。

初めて見た俳優さんですが、Zachary Knightonの演じるナイーブな研修医がちょっと可愛い（若いのにちょいメタボですが）のも気になります。未来のビジョンのせいで葛藤している人が多い中、自殺しかけていたのに幸福な半年後のビジョンのおかげで生まれ変わったように笑顔が輝いているので、展開によっては案外ウザいキャラになる可能性も・・・。そうならないことを祈ります！

ちょっとネタバレかもしれませんが・・・
最後にチラット出てきた「フラッシュフォワードの2分17秒間に気を失っていなかった男」は何者なのか。「Suspect Zero (容疑者　零号)」と呼ばれるようですが、ドミニク・モナハンが演じるのでしょうか。ドムにしては身長がかなり高いように見えたので、一瞬ジャック・ダヴェンポートかと思ってドキドキしてしまいましたが、所作にエレガントさがあまりなかったので、役柄のつながりを考えると、多分ダベさんではないと思います。ちょっと残念。

*1:上司、同僚、第二話で登場する更に上役など、知的な役、社会的地位の高い役に上品な黒人を多くキャスティング。むしろ白人の主人公の方が血の気が多そう。主人公の相棒ディミートリーは韓国系だけど、まったく人種イジリなし。人種差別のない能力第一主義の職場・・・という雰囲気を出そうとしているのかな。特に同僚がアメリカ人というよりイギリスの黒人風で、洗練された雰囲気でした

*2:ETA　以前2人と書きましたが、オリヴィア役のソニアもイギリス人なので、3人でした。訂正致します。http://d.hatena.ne.jp/uk_usa_tv/20091009/p1