Accused 第2話 Frankie's Story

重い!重い!重い!重ーーーーーーい!
・・・でも、もう一回! (青汁のCMの感じで)。

もうちょっとやそっとの悲劇じゃ物足りない、そんな視聴者をパンチドランカーにしてしまう番組、Accusedのお時間がやってまいりました。1話も陰鬱な気分になる物語でしたが、2話の重さはもう・・・。

2話のメインキャラクターは、みんな大好きThe Officeのマッケンジー・クルック。ストーリーは、アフガンの最前線を舞台にした、英国陸軍のいじめ自殺。昔のマッケンジー君だったらいじめられっ子役ですが、今はかなり貫禄が付いてきたので、いじめっ子役。それで告発される・・・のかな?と思っていたら、もちろん、先生がそんな単純な話を書くわけがありません。

 

先週ふと思った、これって結局メインキャラクターがいつも告訴されてっていうパターンだよね。ネタつきないのかな?なんて思った私がバカでした。ジミー・マクガヴァン先生の手にかかれば、俳句のようにギチギチのおやくそくに縛られた「告訴された者を描く60分ドラマ」というお題で、2話にしてここまでヴァリエーションを広げて見せるのですね。

 
 
とはいえ、このドラマの面白さをフルに楽しんで頂くには、とにかく何も言わずにすぐに見てくれ、話はそれからだ、としか言えません。何とかネタバレしないように説明したのですが、で、できません>< とりあえずこれだけは言っておこう。マッケンジー・クルックは、びっくりするぐらい上手い俳優でした。もういまごろ気付いて本当に申し訳ない!!です。独特の容姿と、パイレーツオブカリビアンThe Officeなどのヒット作に立て続けに出た運の良さだって才能のうちだけど、勿論それだけじゃないです。目を閉じてマッケンジー・クルックの台詞を聞いているだけでも震えがくるような、名台詞・名演技の数々が飛び出すこのエピソード、必見です。

 
The Lakesで不倫のドツボにはまっていた神父さん役のRobert Pughが、自殺した兵士の父親役で、実に光っていました。とてもカソリック的な展開なので、ジミ・マクガヴァン先生節、今回も思う存分光っています。

というわけで、whiteanklesocksせんせい、すみません!1週間遅れになってしまいましたが、宿題しますた!ていうか、一番最初に貼ったマッケンジー君の画像、見れば見るほどニールちゃんっぽくて可愛いです(演じた役は壮絶でしたが)!

それにしてもこれ、whiteanklesocksせんせいが引用されてた台詞に顕著でしたが、軍隊は構造的にいじめを必要としている、と言わんばかりの自己肯定っぷり。
マッケンジー君演じる上等兵にとってみれば、訓練終えたばかりの新兵、しかも軽犯罪とはいえ、懲役くらってる子たちを、最前線で率いなければいけないリーダーとして、一人でも戦場での犠牲を減らすためには、「撃ち返せ!!」というのは当然の命令なんですよね。でも、最初からは出来ない子、必ず一人二人はいるだろうに・・・そういう子が「構造的ないじめられっ子」として軍の秩序維持に役立てられている・・・と捉えられかねない描き方。英国陸軍のトップから抗議が来るのも無理はありませんです。それだけとんでもないリアリティがあります。相変わらず60分で描けるドラマの限界に挑戦しているような脚本でしたが、今回も見事な作品でした。そして、良い海外ドラマを見るといつも思う事・・・NHKさん、日本で放送しましょう、そうしましょう!!!多分この作品BAFTAか国際エミー取るんじゃないかと思いますので、今のうちにー!!

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