クリスティーナ・リッチのPAN AM 第一話鑑賞
洒脱なジャズと総天然色のレトロな衣装がふんだんに使われた、華やかな結婚式のシーンで開幕。
あまり前知識を入れずに見たのですが、明るそうな冒頭の描き方から、ディカプリオの「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」と綾瀬はるかの映画「ハッピーフライト」を足して割ったような、気軽な職業物恋愛コメディになるのかな?と思っていたら、意外に軽やさのない、どちらかというとシリアスでサスペンス的なストーリーと演出。ちょっと面食らってしまいました。
クリスティーナ・リッチが主役だからと思って見始めたのですが、第一話では出番は少なめ。メインとなるスチュワーデス5人とパイロット2人を駆け足で紹介するのに終始していました。どうやらメインの主人公を据えて話を引っ張るというよりも、古き良き時代のアメリカを象徴した職場を舞台に、それぞれに秘密/問題をかかえる若い同僚たちによる群像劇、つまり「若い女の子版MAD MEN」にしたいようです。たしかに選曲のオシャレさと衣装センスの良さならMAD MENにも負けていません。
公式サイトのトラックリストには、ローマのホテルのシーンでかかっていた女性ボーカルの曲が見当たらない気が。あれ、第一話でマックザナイフ使ってましたっけ??
- Buddy Greco, "Around The World"
- Odetta, "Go Down Sunshine"
- Bobby Darin, "Fabulous Places"
- Bobby Darin, "Mack The Knife"
- Bobby Darin, "Call Me Irresponsible"
ただ、第一話からは「スチュワーデスをプリンセスと呼び、人件費は糸目つけずに大盤振る舞いしすぎて破産した*1」ゴージャスさ、自由奔放さは伝わってきませんでした。折角オシャレな選曲も、MAD MENほどの心に突き刺さるような物語とのシンクロは果たせていません。若手ばかりのキャスティングなのでちょっと物語が引き締まらない&展開に広がりが期待できないのも玉に瑕。とはいえクリスティーナ・リッチはやっぱり可愛いし(タクシーの中での生着替えとかサービスシーンもあるよv)、まだまだこれからだと思うので、次回も見てみます。