ラスト・エネミー 近未来監視国家の陰謀 第五話(終)
うーん、参りました。これは予想していなかった。
まさか、ここまでベネディクト・カンバーバッチが、マックス・ビーズリーとロバート・カーライルに食われてしまうとは!!「セクシー・おっさんコンボ」最強。
って、そこかい!
いや、ラストは本当に「ええ?」って感じだったんですが、その衝撃度よりも、ベネディクトのあまりのフェロモンのなさ衝撃度の方が強かったという(おい)。Sherlockの時はちゃんとストイックなお色気があったのになあ。あ、根本的にストイックなタイプなのか。うーん。彼女一途もいいけれど、ジョン・シムやトム・ハーディを見習って、もっとじゃんじゃん女の子と遊び給え、ベネディクト君。あ、トムの場合はお相手に男子も含まれますわね!(しらじらしい)。
第一話はそれなりに面白かったのになあ・・・。折角ベネディクトにぴったりな「潔癖症の数学者」という奇矯なキャラクターが、兄嫁と恋に落ちた途端に崩壊してしまったのが残念でした。
元ネタであるジョージ・オーウェルの1984年に倣って、完璧に統制された世界での主人公の生活が、ただ一回の恋ゆえに崩壊していく悲劇を描きたかった・・・のかな? あと、1984年を今風に置き換えるにあたって、「独裁国家ではない普通の民主主義国家でも、こんな全体主義的な体制に陥る可能性がある」という恐ろしさを描きたかったのかな。でも人間性をこっぱみじんにされてしまった1984年のオチほどは恐ろしくはないです・・・。
ええ、そして、第一話の感想で書いた予想は当たってしまいました。「ベネディクトは美人女優と一緒の時よりも、マーティン・フリーマンやトム・ハーディと一緒のときの方がお色気出てる」は、やっぱりファイナルアンサーでした。
だって、兄嫁さんったらマックス・ビーズリーと一緒のシーンの方がしっくりくるんだものw なのに兄への兄嫁の仕打ちが結構ヒドくて*1マックス・ビーズリーに同情してしまったため、ベネディクトのキャラにイマイチ共感できなかったり(こら)。
ええと、ロバート・カーライルあるいはマックス・ビーズリーのファンの方なら、かなり眼福!かと思います。二人ともカコヨスでしたvベネディクト・カンバーバッチのファンの方は・・・SherlockとStuart: A Life BackwardsとTo the End of the WorldとHawkingとFour Lionsを買ってもまだ潤沢な資金が有り余っていたら・・・どぞ!
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*1:再会した時に激怒したのは、気持ちが分からないでもないんですが、その後の後ろめたさのなさがヒドいというか、それゆえにこの恋に色気がなくなっているというか、うーん。