ベネディクトの芸人魂? "Starter for 10"

イギリスでは知らない人はいない大学対抗クイズ選手権"University Challenge"に青春をかけた(かけすぎなw)学生たちの恋と奮闘を描いたコメディ映画。
2006年の作品ですが、舞台は1985年なので、ザ・キュアーエコバニザ・スミスなど、懐かしい80年代サウンド満載なのも楽しいです。
 

意外に豪華キャスト?

主演はジェイムズ・マカヴォイ。母親役にキャスリン・テイト、司会者にマーク・ゲイティス(元League of Gentlemen、今は現代版シャーロックとドクターフーの脚本・プロデュース)、友人役にドミニク・クーパーレベッカ・ホール、そしてクイズ部長役にベネディクト・カンバーバッチ


リチャード・コイル主演のGoing Postalで優雅なヴェンティナリ卿を演じたチャールズ・ダンスと「ピン(針)コレクター」の奇矯な郵便局員スタンリーを演じたイアン・ボナーも出演。

きょうの別嬪さん、およびきょうのベネディクトさん

なんといっても、マルクスに傾倒し、社会活動に熱心な知的でユニークなユダヤ系の学生レベッカを演じたレベッカ・ホールジェーン・バーキンみたいで可愛くてクギづけでしたv

じゃなくって! いやー、全然大丈夫です、あのクソイタいベネディクト(sorry for my french!)のべったり7:3分けgeekっぷり。
相変わらず表情豊かだし、仕草がいちいち面白くて、むしろ可愛かったです。笑いどころはほとんどベネティクト演じる「University Challengeに人生かけすぎて院生になっても出場しようとしているクイズ部の部長」の滑稽さに負っていました。まさにshow stealerでしたよん。

一応ハンサムに見える時もある俳優なのに(ファンでもあの顔がハンサムかといわれると、ちょっともにょります、ははは・・・)、今回は全力でマカヴォイのイケメンぶりを引き立てる「イタい保守派のスノッブ」になりきっていて。まだ若いのに全然自分をカッコよく見せようと微塵も思っていない潔さに、却って感心してしまいました(←ファンばか)。

でもまあ、Sherlock観る前にこの映画を観ていたら、「部長さんの子、面白いなー」とは思えど、絶対にベネディクトのファンにはなってないと思います。出会いの作品って大事ですね!普通にこの映画見たら、「ドミニク・クーパーってセクシー☆」で終わってたかもしれません。なので、出来ればBBC現代版シャーロックStuart: A Life Backwardsなどの作品を観た後にご覧ください:D

まとめ

意外にクイズ大会のシーンは短くて、マカヴォイがヤリ○ンでタレント志望のブロンド美女と、ちょっと変わり者だけど知的なブルネット美女との間でフラフラ揺れまくっているブコメ要素が大半を占めていますが、前述の通りブルネットがとても可愛いので楽しめました。
労働者階級出身のマカヴォイとドム・クーパー、アッパーミドルのブロンド美女やクイズ部長との階級ギャップも描かれていていますが、詰め込み過ぎにならない程度に上手く処理してあって、サクっと観られます。マカヴォイファンなら間違いなくオススメ。ベネディクトファンは・・・愛の深さが試されます。


業務連絡:whiteanklesocksさん

ベネディクトのドッペルゲンガーはパーティーで「トイレットペーパーは環境に悪い。代わりに指とバケツの水を使ってる」と言っていた、この子でしょうか?

おまけ

そういやUniversity Challengeってテレビでやってても一度もちゃんと見た事なかったんですが、学生時代のスティーヴン・フライも出てたんですね(コントじゃなくてマジで)。若い時ハンサムすぎてクラクラきました。このビデオ、マーク・ゲイティスさんの司会者そっくり演技ぶりも分かります。

今のところDVDは輸入盤のみのようです。イギリスの放送形式ですが、PCかマルチ機能付きDVDプレーヤーなら視聴可能です。

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