ラスト・エネミー　近未来監視国家の陰謀　第一話

BBCの現代版シャーロックことベネディクト・カンバーバッチ主演の近未来サスペンス・アクションドラマシリーズ。録画しておいたのをようやく見ました。以下ちょっとだけネタバレがありますが、第1話しか見ていないので、全体からみればネタバレには入らない・・・かな？

近未来のイギリスを舞台に、Big Brother Systemとでも言うべき全国民の情報を管理するシステムを政府に売り込みたい企業と、システムを導入して出世したい若手女性政治家、疫病にからんだ何かを揉み消したい？政治家たちの陰謀に巻き込まれた超潔癖症の天才数学者を主人公にした情報戦サスペンスドラマのようです。

とはいえ、極端な潔癖症のくせに長年中国に住んでたり（普通に考えれば、あんなに衛生観念に大らかな国に潔癖症の人が行ったら、発狂寸前になりそう・・・）、兄嫁と会って数時間で寝てみたり（どんなに美人でユニークでも、未開地の野戦病院で働いてた人となんて、GMのファイヤー後藤*1なら無理じゃよ）、兄嫁に萌えすぎて10時間連続で彼女について検索してみたり（行方不明になったからなんですが）、潔癖症なのに外から帰って手も洗わずに、兄嫁の結婚式のビデオ見てニヤニヤしてたり（no excuse!）。・・・なんかこー、いろいろと穴があって、萌えキャラ的には「ドジッ子天才」属性に入るかと思われます。

それにしても、東の向井理、西のベネディクト・カンバーバッチというくらいに「理系青年」がハマっていました。資金援助するからBig Brother systemのマスコットになってくれという企業のお偉いさんへのプレゼンで、ムツカシイ数学の理論を語り始めたら「もうどうにも止まらない♪」感じがたまりませんでした。元カノに頼まれても、重要な会議で理屈の通ってないものは理屈が通ってないとハッキリ言ってしまう空気読まなさも爽快。

ストーリーはまだ第1話なので、風呂敷をこれでもか！と広げている状態で？？？です。政府3人組が露骨に「わるもの」すぎるので、実は最後の敵はお兄ちゃんだったりして？とかしょーもないバッドエンドを考えてみましたが、どうなるんでしょ？　

他のキャラクターでは、常に単独行動で、ベネディクトの検索を半歩くらい遅れてトレースし続けているロバート・カーライルの「ひとりでできるもん！」さんが気になりました。敵なのか味方なのか分からない撮り方。戦略にも実行にも長けた凄腕の傭兵役で渋くてカッコイイんですが、なんというか相変わらず可憐でした。形容詞の使い方間違ってますね、すみません。

そして、とりあえずこれだけは言わせてくれ。絶望した！ベネディクト・カンバーバッチのキスシーン＆ベッドシーンのお色気のなさに絶望した！・・・まあ、絶望は言いすぎですが、おけつ丸出しとか、ディープキスとか、パンイチとか、一生懸命がんばってるのに、なぜなんでしょう、あの慣れない感じｗ

同じようにボスニア生まれのワケあり女性と関係を持ってしまったジャーナリスト役を演じた「セックス･トラフィック」の時のジョン・シムは、お色気ダダモレだったので、ああいうのって、中の人の経験値とか女好き度が無意識に出ちゃうのかなーと思ってしまいました（←下世話すぎ）。単に、ベネディクトの場合は相手役の女優さんが好みじゃなかったのか（そんな問題か）。いや、シムは相手がどんな人でも（いっそ相手が男でも）お色気全開だしにゃー。うーん。

ふと、今作の「変態家族・兄貴の嫁さん」ことヤシームと「セックス・トラフィック」のボスニア女性は良く似てるなーと思ったら、同じ女優さんだったんですね。大きな目が印象的な、アナマリア・マリンカさん。

人身売買の被害者で売春を強制される若い東欧人女性を演じた「セックス・トラフィック」がデビュー作だったと知ってびっくり。よくあそこまで演じ切ったなあ・・・。2007年のカンヌでパルムドールを取った「4ヶ月、3週と2日」にも主演。これ、見逃していたので、気になります。

ありゃりゃ、ベネディクトの話から脱線してルーマニアの女優さんの話になってしまいました！まずは今週金曜日の第2話が気になります。折角見ても、ファイナルアンサーが「ベネディクトは美人女優と一緒の時よりも、マーティン・フリーマンやトム・ハーディと一緒のときの方がお色気出てる」とかにならないように祈ります。ははは。
そして今日レンタルビデオ店で「ラブロマンス」のコーナーを「ブロマンス」のコーナーと空目して「ああ、ベネディクトやトム・ハーディの映画がいっぱい置いてありそう」と素で思った事を心よりお詫び申し上げますです。